高配当株投資

【アステラス製薬】医薬品業界でおススメの高配当株【大塚ホールディングス】

インデックス投資をしていて資金にも余裕がある人やインデックス投資と違って実際に配当金が入金されて生活が豊かになるのを実感していきたい人におススメしたい投資である高配当株投資。

私も140万円ほどですが高配当株投資をしています。

ですがどの銘柄が投資に適しているのかわからないという人もいる人ではないのでしょうか?

そこで、この記事では

  • 4503_アステラス製薬
  • 4578_大塚ホールディングス
  • 4528_小野薬品工業
  • 4540_ツムラ

この4社についてを紹介していきます。

医薬品分野の紹介

まずは医薬品の業種とはどのようなものなのか紹介。

医薬品分野は不況期に有利でディフェンシブなセクターであるということが挙げられます。

その前にそもそもセクターとは何なのか?

セクターとは部門・部署を表す英単語であるsectorが語源となっています。

つまり、医薬品部門ということになります。

業界と言い換えてもいいのかもしれません。

セクター・・・部門・業界のこと

ちなみにディフェンシブなセクターというのは不景気になっても影響を受けにくい業界ということです。

景気が良くても悪くても医薬品を必要としている人がいるという事実は変わりません。

ですのでディフェンシブ銘柄・セクターという訳です。

そんな医薬品業界ですが第一三共・武田薬品工業・アステラス製薬・大塚ホールディングスなど一度は名前を聞いたことがあるであろう会社が名前を連ねています。

その中でもアステラス製薬は日本で2~3番目の製薬会社、大塚ホールディングスも常にトップを争っているような日本を代表する企業。

補足として投資するかどうかの基準は配当利回りが1.3%を超えていること

ディフェンシブなセクターということもありかなり低めに設定しています。

分析する項目・用語解説

続いて私が分析している項目について説明します

以下の8つ

  •  売上高
  •  EPS
  •  営業利益率
  •  自己資本比率
  •  営業活動によるCF
  • 現金等
  •  1株あたりの配当金
  • 配当性向

特に営業利益率、自己資本比率、配当性向は最重要視しています

では、それぞれの用語を解説していきます。

営業利益率とは?

営業利益率とは売上のうち、営業利益が占める割合」のこと。

営業利益率が高ければ高いほど、儲かるビジネスをやっていると言えるでしょう。

私が求めている成績は5%を超えること。

この根拠は経済産業省が出している企業活動基本調査で普通と優良の境目が5%であるということに起因しています。

自己資本比率とは?

次に自己資本比率について。

「企業が簡単に倒産しないか?」という安全性を判断する値ですが自己資本比率が高いほど、潰れにくい会社だと言えます。

自己資本比率についてもっと突っ込んだことを話すと、例えば、手元に現金100万円があると仮定しましょう。

自己資本比率とは、その100万円が「自分で用意したものか」それとも「借りてきたものか」という指標です。

100万円が全額自分で用意したものであれば自己資本比率100%、60%は自社で用意したけれど40%はどこからか借りてきたお金だという場合は自己資本比率が60%となります。

私はこの値だと最低限40%を求めており、60~80%あれば望ましいと考えています。

ちなみに中小企業庁が発行している「2019年版の中小企業白書」によると自己資本比率40%以上の中小企業が10年以内に潰れる確率は3.5%

これが私の設定した基準の根拠です。

配当性向とは?

最後に配当性向について。

配当性向とは「今年の利益のうち、何%を株主にキャッシュバックするか?」というもの。

これを見ることにより企業の配当金が無理している値かどうかがわかることでしょう。

配当性向70~80%にまで上ると「そろそろ、今の水準で配当金を出し続けるのは難しいのではないか?」と考え始める数値になります。

イメージとしては「毎月の予算で何%を使い他人への贈り物を買って渡しているのか?」です。

配当性向が70~80%とまでなっているということは、裏を返せば自分のためのお小遣いは20~30%しか残らない状態。

つまり、自社へ自己投資の予算が少なくなってしまうといえるでしょう。

新しい設備を導入したり、新規事業に挑戦するといったことが難しくなってしまうはずです。

配当性向は30~50%が適正と見ており、60%を超えたら注意、70%を超えると投資には適さないと判断しています。

根拠としては60%を超えた時点で今後配当金を無理してでも出すようになり、企業自体の成長性が鈍化すると考えているためです。

権利確定月とは?

権利確定月とは株主や配当金を受け取るために必要な株主名簿に掲載される日

具体的には、株主としての権利が確定する日であり、この日に保有している株数に基づいて優待や配当金の受け取りが行われます。

例えば、2024年8月なら権利確定日は8月30日(金)。

この場合権利付き最終日は8月28日(水)です。

この日以降に株を購入しても当該権利は得られません。

4507_アステラス製薬

この段落では4507_アステラス製薬の紹介をしていこうと思います。

とはいえ、取扱商品や社歴を紹介しても誰も求めていない情報の羅列になってしまうことでしょう。

ですので投資というテーマを忘れずに銘柄の紹介をしていきます。

まずはアステラス製薬の概要について。

海外売上高比率は80%を超えており減配の記録も今までにないという実績があります。

定期的な自社株買いを行っていて株主のことを優先して考えている企業と言えるでしょう。

ちなみに自社株買いとは読んで字のごとく企業が自社の株式を市場から買い戻すこと

自社株買いを行うと

  • 市場に出回る株式数が減少するため、企業の利益総額が減らない限り1株当たりの純利益が向上する
  • 市場から買い戻すことで自社株の持ち株比率を高め敵対的買収を防ぐ目的として行われる

こういったメリットがあります。

また自社株買いの他にも消却という行為を行っているアステラス製薬。

それは企業が市場に流通している自社の株式を、株主から買い戻す行為です

発行済の株式総数が多くなり過ぎてしまうと経営の意思決定に必要以上に時間がかかったり、株主の管理が煩雑になり手間やコストが大きな負担となって会社のガバナンスに課題が生じる可能性があることでしょう。

ほかにも株価の調整や敵対的買収から自社を防衛するために行うことも。

需要と供給のバランスが適切になるので1株当たりの利益が上がると判断できるでしょう。

最後に配当利回りや権利確定月について2024年時点での情報をまとめておきます。

配当権利確定月 3月と9月
1株当たりの配当金 70円
配当利回り 4.3%
入金される月 6月と12月
投資する利回りの基準 4.25%

アステラス製薬の概要について大まかに知ることができたら今度は投資銘柄の分析。

ファンダメンタル分析やテクニカル分析といった手法があることでしょうがそこまで高等なことをしていません。

上記の記事でも書いているように私は複数の項目を見てエクセルでグラフ化、それを見たうえで投資適格銘柄かどうかを判断しています。

項目とは営業利益率、自己資本比率、配当性向の3つです

営業利益率

アステラス製薬の実績は以下のグラフと表で表す通り。

5%を超えているのが常で10%を上回る年も珍しくありません

その点ではアステラス製薬の成績は良いと言えるはずです。

自己資本比率

アステラス製薬の自己資本比率は以下の表とグラフの通り。

40%を余裕で越えていて一時期は80%にまで迫る勢いです。

よっぽどのことがない限り倒産することはないでしょう。

配当性向

一時期80%を超えていたこともありましたが10年単位で見るとギリギリ上限の基準~適正の基準を行ったり来たりしています。

ですので、適切だと考えました。

上記のグラフの範囲で平均値をとると58.5%。

それなりに適切な値と言えるでしょう。

アステラス製薬のまとめ

営業利益率、自己資本比率、配当性向の3つの要素は私が求める範囲内にあります。

唯一懸念点があるなら配当性向の高さ

一気に100%を超えるときがあったり少しずつ高くなっているので今後の動向を注視する必要があると思いました

4578_大塚ホールディングス

紹介したいもう1社は大塚ホールディングス

アステラス製薬に負けず劣らずの日本を代表する製薬会社です。

まずは特徴を紹介していきましょう。

取り扱っている製品は医薬品だけにとどまらず誰しもが知っているカロリーメイトやポカリスエット等の食品や飲料にも事業を展開しています。

トータルヘルスケア事業と言えるのかもしれません。

自己資本比率は70%を超えていて財務基盤も堅牢かつ業績も安定。

ここ数年の配当利回りは2~2.5%で推移

一般的に配当利回りが3.5%を超えている場合に高配当株と言われることが多いですがその2.5%を超えた時点で投資をしようという方針を採用。

最後に配当利回りや権利確定月について2024年時点での情報をまとめておきます。

配当権利確定月 6月と12月
1株当たりの配当金 120円
配当利回り 1.56%
入金される月 6月と12月
投資する利回りの基準 1.91%

一応、株主優待も存在しており100株(1単元)以上持っていると3000円相当のグループ製品を贈呈してくれるとのこと。

オロナミンCやカロリーメイト、ポカリスエットといったなじみのある商品をくれるようです。

とはいえ、株主優待はあくまでおまけで本命は配当金という現実を忘れずにいたいものですが。

大塚ホールディングスの概要についてある程度知ることができたらいよいよ詳細な分析をしていこうと思います。

営業利益率

2010年から2023年までの営業利益率をグラフにしました。

一気に100%を超えるときがあったり少しずつ高くなっているので今後の動向を注視する必要があると思いました。

近似曲線を引いてみると10%を超えています

ですので、投資適格銘柄と判断しました。

もちろん、年度によっては10%を下回っていることもありますがかなり成績の良い銘柄と言えるでしょう。

自己資本比率

続いて自己資本比率に着目。

こちらも40%以下という最低限を上回り60%をオーバー、80%には届いていないものの十分な優良銘柄と言えるはずです。

直近13年間で最も成績を落とした時期ですら60%を上回っているということは驚嘆に値します。

配当性向

最後に配当性向について。

平均すると37.5%と投資に適している銘柄であるとわかることでしょう。

無理なく配当金を出しつつ自社の成長も高めていっている様子が見て取れます。

大塚ホールディングスのまとめ

大塚ホールディングスもアステラス製薬と同じく財務優良な銘柄だと判断しました。

なんならアステラス製薬よりもいいと言えるかもしれません。

今現在は安心して投資できると考えています

4528_小野薬品工業

2024年7月に銘柄分析を再度、積極的に行いポートフォリオに加えるということがありました。

その銘柄の一つが4528_小野薬品工業

1925年に創業した大阪に本社を構える製薬会社で主に医薬品の研究開発、製造、販売を行っています。

新薬の研究開発に力を入れており、専門領域は癌(がん)や免疫疾患、神経疾患

先述の通り自社での製造から販売まで幅広く行っており、処方薬を中心に様々な医薬品を提供しています。

他にも他社とのライセンス契約や共同開発を行い、新薬の市場導入を進めています。

主な製品は特にがん治療に使用されるオブジーボやヤーボイ

小野薬品が開発したこれらの薬剤は、世界中で高く評価されています。

日本国内だけでなく、アメリカやヨーロッパなどの国際市場にも展開しており、特にアメリカのバイオ医薬品市場には積極的に参入しているなど国際的な競争力を持っています。

最後に配当利回りや権利確定月について2024年時点での情報をまとめておきます。

配当権利確定月 3月と9月
1株当たりの配当金 80円
配当利回り 3.60%
入金される月 6月と12月
投資する利回りの基準 3.6%

ここまで小野薬品工業の特徴を紹介しました。

ここからは業績の分析をしていきます。

営業利益率

まずは営業利益率。

下限が10%で最高は30%越え

間違いなく財務優良銘柄です。

自己資本比率

次に自己資本比率。

80%後半から90%前半がここ15年の推移です。

こちらも間違いなく財務優良と言えるでしょう。

配当性向

最後に配当性向について。

2010年代前半は高すぎるという時期もありました。

しかし2010年代後半から2020年代に入ると30%代と望ましい水準に落ち着いてきています。

個人的にはもう少し上がってほしいと思いますが今のままでも十分だと言えるでしょう

4528_小野薬品工業のまとめ

  • 営業利益率、自己資本比率、配当性向の3要素は軒並み良好
  • 配当利回りも同じ業種の中ではかなり高い。

4540_ツムラ

4社目に紹介するのは4540_ツムラ

主に漢方薬を製造・販売している企業。

1950年に設立され、長い歴史と伝統を持つ企業であり国内では非常に信頼性の高い漢方薬メーカーとして知られています。

漢方の伝統に基づきつつも、現代の科学技術を取り入れた研究と開発を行い、より効果的で安全な製品を提供。

高い品質管理基準を持ち、製品の安全性と効果を確保するために厳格な品質管理が行われています。

粉薬、錠剤、煎じ薬など、さまざまな症状や体調に対応するための多くの漢方薬を取り扱っておりバリエーションも豊富。

漢方の知識を広めるための教育活動や啓発活動にも力を入れており漢方に関するセミナーや情報提供などを通じて、一般の人々や医療関係者に知識を提供しています。

環境保護にも配慮し、持続可能な原料調達やエコな製造プロセスを採用。

ツムラの製品は、多くの人々に利用されており、特に日本国内で広く受け入れられていると言っていいでしょう。

最後に配当利回りや権利確定月について2024年時点での情報をまとめておきます。

配当権利確定月 3月と9月
1株当たりの配当金 136円
配当利回り 3.37%
入金される月 6月と9月
投資する利回りの基準 3.2%

営業利益率

まずは営業利益率。

毎年10%越え、年によっては20%を超えています

この点に関しては問題ないと言えるでしょう。

自己資本比率

次に自己資本比率

これも必ず60%を超えているので財務良好であると言えるでしょう。

配当性向

最後に配当性向。

2010年代初頭こそ低いですがそこから少しずつ適正な値へとなっているようです。

若干低い気もしますが今後も30%に近い水準を維持してくれれば言うことはありません。

4540_ツムラのまとめ

  • 営業利益率や自己資本比率は極めて良好。
  • 配当性向のみ若干低いかもしれないがおおむね望ましい値である。
  • 配当利回りもディフェンシブセクターにしては高い。

まとめ

この記事では医薬品の業種において私が投資している高配当株を紹介しました。

  • 4503_アステラス製薬
  • 4578_大塚ホールディングス
  • 4528_小野薬品工業
  • 4540_ツムラ

これらの会社はどれも財務優良で日本を代表するような企業です。

配当利回りが低い銘柄もあるかもしれませんがディフェンシブなセクターであるのでそこは仕方がないと割り切っています。

投資は絶対に自己責任で行うことを心がけましょう。

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