高配当株投資

【住友金属鉱山】非鉄金属業界におけるおススメ高配当株【住友電気工業】

高配当株投資における非鉄金属業界、ひいては鉄鋼・非鉄セクターは高配当株投資をする上でそこまで注目されにくい業界でしょう。

とはいえ、私は2銘柄、投資をしています。

その銘柄は

  • 5713_住友金属鉱山
  • 5802_住友電気工業

国内外で鉱山開発、製錬および電池・機能性材料の生産を行う、住友グループの大手総合非鉄金属企業です。

この記事ではそんな住友金属鉱山に投資をしている理由やどういった数値を基準としているのかについてまとめた記事となります。

非鉄金属業界の特徴

まずは非鉄金属の業界について大まかに解説。

その前に、そもそも非鉄金属とは何なのか?

それは読んで字のごとく鉄以外の金属

例を挙げると「軽金属」「ベースメタル」「レアメタル」「レアアース」「貴金属」「放射性金属」。

先述した通り鉄鋼業界と同じセクターに含まれます

ちなみに、鉄鋼業界で投資している企業は以下の大和工業。

鉄鋼業界のおススメ高配当株【大和工業】 (itoken1524.com)

非鉄金属株は、「景気好況期」に有利なセクター

そして景気敏感株です。

非鉄金属業界の規模は約16兆円で業界22位とかなり大きな業界となっていることも認識しておくべきでしょう。

他にも銅が景気の動向を占う判断材料として使われています。

ドクター・カッパーと言われているらしいです。

ちなみにカッパーとは銅の英語名のこと。

なぜ銅がここまで重宝されるのかというと銅は加工性が高く耐食性に優れ、熱や電気が伝わりやすいなどという特徴があるから。

したがって機械,建設,輸送などの景気と関わりの深い社会の基幹分野で幅広く用いられているという特徴も持ち合わせています。

需要が多い=価格が上昇という式が成り立つの銅が世界の景気動向を表していると言えるでしょう。

また、銅の需要は60%を中国が占めています

中国は世界最大の銅を消費する国であり、アジアの経済成長の大きな原動力。

中国の景気動向は「銅価格」の動向に反映されているといっても過言ではないはずです。

とはいえここまで細かく精査する必要はないと思いますし実際に私も見てはいません。

さて長くなりましたがここから投資した銘柄である住友金属鉱山について詳細な分析をしていきます。

分析する項目・用語解説

続いて私が判断している企業の項目について説明します。

以下の8つ

  •  売上高
  •  EPS
  •  営業利益率
  •  自己資本比率
  •  営業活動によるCF
  • 現金等
  •  1株あたりの配当金
  • 配当性向

その中でも特に営業利益率、自己資本比率、配当性向は最重要視しています。

では、それぞれの用語を解説していきます。

まずは営業利益率について。

営業利益率とは?

まずは営業利益率について

営業利益率とは売上のうち、営業利益が占める割合」のこと。

営業利益率が高ければ高いほど、儲かるビジネスをやっていると言えるでしょう。

私が求めている成績は5%を超えること。

この根拠は経済産業省が出している企業活動基本調査で普通と優良の境目が5%であるということに起因しています。

自己資本比率とは?

次に自己資本比率について。

「企業が簡単に倒産しないか?」という安全性を判断する値ですが自己資本比率が高いほど、潰れにくい会社だと言えます。

自己資本比率についてもっと突っ込んだことを話すと、例えば、手元に現金100万円があると仮定しましょう。

自己資本比率とは、その100万円が「自分で用意したものか」それとも「借りてきたものか」という指標です。

100万円が全額自分で用意したものであれば自己資本比率100%、60%は自社で用意したけれど40%はどこからか借りてきたお金だという場合は自己資本比率が60%となります。

私はこの値だと最低限40%を求めており、60~80%あれば望ましいと考えています。

ちなみに中小企業庁が発行している「2019年版の中小企業白書」によると自己資本比率40%以上の中小企業が10年以内に潰れる確率は3.5%

これが私の設定した基準の根拠です。

配当性向とは?

最後に配当性向について。

配当性向とは「今年の利益のうち、何%を株主にキャッシュバックするか?」というもの。

これを見ることにより企業の配当金が無理している値かどうかがわかることでしょう。

配当性向70~80%にまで上り詰めると「そろそろ、今の水準で配当金を出し続けるのは難しいのではないか?」と考え始める数値になります。

イメージとしては「毎月の予算で何%を使い他人への贈り物を買って渡しているのか?」です。

配当性向が70~80%とまでなっているということは、裏を返せば自分のためのお小遣いは20~30%しか残らない状態。

つまり、自社へ自己投資の予算が少なくなってしまうといえるでしょう。

新しい設備を導入したり、新規事業に挑戦するといったことが難しくなってしまうはずです。

私はこの配当性向を30~50%と見ており、60%を超えたら注意、70%を超えると投資には適さないと判断しています。

根拠としては60%を超えた時点で今後配当金を無理してでも出すようになり、企業自体の成長性が鈍化すると考えています。

権利確定月とは?

権利確定月とは株主や配当金を受け取るために必要な株主名簿に掲載される日

具体的には、株主としての権利が確定する日であり、この日に保有している株数に基づいて優待や配当金の受け取りが行われます。

例えば、2024年8月なら権利確定日は8月30日(金)。

この場合権利付き最終日は8月28日(水)です。

この日以降に株を購入しても当該権利は得られません。

特に気にしているのが営業利益率、自己資本比率、配当性向

上記3項目に関して、ある程度妥協はしつつも優先して分析しています

加えて投資するかどうかの基準は配当利回りが2.05%を超えた銘柄のみ

では住友金属鉱山の成績はどうなのか見ていきましょう。

5713_住友金属鉱山の特徴

では、住友金属鉱山についてまとめていきます。

住友金属鉱山が主に行っている事業は3つ。

  • 環境と社会に配慮した鉱山開発・運営を行う「資源事業」
  • 採掘した鉱物から高品質な金属素材を生み出す「製錬事業」
  • 素材に時代が求める新たな価値を付加する「材料事業」

これら3つの事業を展開しています

ユニークなビジネスモデルを持つ住友金属鉱山は非鉄金属の活躍の場を広げていると言っても過言ではありません

例えば自社内でニッケルサプライチェーンを有するなど競争優位性を保っていることから推測できるでしょう。

他にも優良鉱山の開発・運営を世界各地、各国でおこなっていること、

高度な製錬技術をもって、回収が難しい低品位鉱石からも高品質な金属素材を生み出し安定的に供給するとともに、持続可能な循環型社会の構築に向けて電池のリサイクルなどにより貢献していること、

電気自動車に用いられるような電池材料、エネルギー・環境の分野で利用される機能性材料を開発生産していること、

こういった事業内容に目を向けておくべきでしょう。

配当権利確定月3月と9月
1株当たりの配当金99円
配当利回り2.71%
入金される月6月と12月
投資する利回りの基準2.19%

このようになります。

では詳細な数値を見ていきましょう。

営業利益率

まずは営業利益率について。

平均を取ると10.40%。

10%を超える年も多くあるので投資に適しているという風に考えました。

自己資本比率

次に自己資本比率。

自己資本比率について50%台後半から60%を推移しており平均を取ると59.12%

投資に適している基準ですので今後も変わらずにいてくれることも望むばかりです。

配当性向

最後に配当性向について。

2016年、2017年のみ数値がIRバンクになかったので表記することはできませんでした。

おおむね30から50%で値を推移しています。

近似曲線を取ると若干数値が伸びてるかなというのはありますが問題ない範囲という風に考えてます。

5713_住友金属鉱山のまとめ

  • 営業利益率、自己資本比率、配当性向全てにおいて問題ない水準である
  • 改悪されない限り非鉄金属業界における有料銘柄として今後も投資し続ける

5802_住友電気工業

2社目に紹介するのは5802_住友電気工業

日本の大手電気機器メーカーで、住友グループの一員のこの会社。

主な事業内容としては

  • 電線・ケーブル: 電力や通信に使われる各種電線やケーブルの製造
  • 電子部品: 半導体、コンデンサ、センサなどの電子部品
  • 自動車関連: 車両用のケーブルや電子機器、ADAS(先進運転支援システム)関連技術
  • 産業機器: 工業機器や装置の製造、メンテナンス
  • エネルギー関連: 電力システムや再生可能エネルギー関連の技術

かなり多岐にわたります。

グローバル展開も積極的に行っており世界中に拠点を持っていて国際的な市場でも広く展開しています。

アジア、アメリカ、ヨーロッパなど、多くの地域に製造拠点や販売ネットワークを持っていることからそれがわかるでしょう。

同社は技術革新にも力を入れており、特に通信インフラや自動車産業向けの先進技術に強みを持っています。

住友電気工業は、技術力とグローバルな展開により、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしている企業です。

大まかに住友電気工業についてわかったところで配当利回りといった情報を表にまとめていきます。

配当権利確定月3月と9月
1株当たりの配当金70円
配当利回り3.37%
入金される月6月と12月
投資する利回りの基準4.25%
さて、いよいよ各種数値の分析を行います。

営業利益率

まずは営業利益率について。

4%台から5%台といった値を推移しています

平均を取ると4.49%。

求める数値にはギリギリ足りないかなと思ってるんですけどポートフォリオの分散を発揮するために投資をしようと考えました。

自己資本比率

次に自己資本比率について。

平均を取ると48.4%。

40%を超えているので問題ないという風に考えています。

配当性向

最後に配当性向について。

30%から50%の間で推移しています。

若干低い時期もありましたが最近5年は40%台と最も望ましい値です。

業績が悪くならない限り今後も投資することでしょう。

5802_住友電気工業のまとめ

  • 営業利益率に若干不安があるもの自己資本比率、配当性向は概ね良好
  • 2024年には減配との予定が出ますのでこれは2年連続減配した場合はすぐ売却

まとめ

この記事では非鉄金属業界において投資している高配当株として2社紹介しました。

それは

  • 5713_住友金属鉱山
  • 5802_住友電気工業

これら2社となります。

あまり注目されにくい会社ですが良い会社はあります。

ポートフォリオの分散という観点から考えてもなるべく複数の企業に投資していくことが望ましいでしょう。

最後になりますが投資は絶対に自己責任で行うことを心がけてください。

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