その他製品。
いきなりこんな風に言われても何のことかわからないでしょう。
何を売っている業界なのか、どのような企業がまとまっているのか
こういった疑問は尽きないはずです。
この記事では私がその他製品業界において投資している銘柄である
- コマツウォール工業
- 日本フラッシュ
これら2社について解説していきます。
そもそもその他製品業というのはどんな業界・セクターなのか。
サービス業や
【アルトナー】サービス業のおススメ高配当株4選【プラネット】 (itoken1524.com)
情報通信業
【KDDI】情報通信業のおススメ高配当株3選【NTT】 (itoken1524.com)
といった業界と同一のセクターの情報通信・サービスその他と言うセクターに含まれます。
ゲーム会社やネットプリントといったさまざまなジャンルの企業が名を連ねているため、一概にセクターごとの判断がしにくいのが特徴。
ですのでこの記事でははっきりとした断定はしません。
他のセクターに入らない企業が集まってきていると言ってもいいでしょう。
ですので詳しい解説はせずに各銘柄の解説に移っていこうと思います。
目次
分析する項目・用語解説
続いて私が判断している企業の項目について説明します。
以下の8つ
- 売上高
- EPS
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動によるCF
- 現金等
- 1株あたりの配当金
- 配当性向
その中でも特に営業利益率、自己資本比率、配当性向は最重要視しています。
では、それぞれの用語を解説していきます。
まずは営業利益率について。
営業利益率
まずは営業利益率について
営業利益率とは「売上のうち、営業利益が占める割合」のこと。
営業利益率が高ければ高いほど、儲かるビジネスをやっていると言えるでしょう。
私が求めている成績は5%を超えること。
この根拠は経済産業省が出している企業活動基本調査で普通と優良の境目が5%であるということに起因しています。
自己資本比率とは?
次に自己資本比率について。
「企業が簡単に倒産しないか?」という安全性を判断する値ですが自己資本比率が高いほど、潰れにくい会社だと言えます。
自己資本比率についてもっと突っ込んだことを話すと、例えば、手元に現金100万円があると仮定しましょう。
自己資本比率とは、その100万円が「自分で用意したものか」それとも「借りてきたものか」という指標です。
100万円が全額自分で用意したものであれば自己資本比率100%、60%は自社で用意したけれど40%はどこからか借りてきたお金だという場合は自己資本比率が60%となります。
私はこの値だと最低限40%を求めており、60~80%あれば望ましいと考えています。
ちなみに中小企業庁が発行している「2019年版の中小企業白書」によると、自己資本比率40%以上の中小企業が10年以内に潰れる確率は3.5%。
これが私の設定した基準の根拠です。
配当性向とは?
最後に配当性向について。
配当性向とは「今年の利益のうち、何%を株主にキャッシュバックするか?」というもの。
これを見ることにより企業の配当金が無理している値かどうかがわかることでしょう。
配当性向70~80%にまで上り詰めると「そろそろ、今の水準で配当金を出し続けるのは難しいのではないか?」と考え始める数値になります。
イメージとしては「毎月の予算で何%を使い他人への贈り物を買って渡しているのか?」です。
配当性向が70~80%とまでなっているということは、裏を返せば自分のためのお小遣いは20~30%しか残らない状態。
つまり、自社へ自己投資の予算が少なくなってしまうといえるでしょう。
新しい設備を導入したり、新規事業に挑戦するといったことが難しくなってしまうはずです。
私はこの配当性向を30~50%と見ており、60%を超えたら注意、70%を超えると投資には適さないと判断しています。
根拠としては60%を超えた時点で今後配当金を無理してでも出すようになり、企業自体の成長性が鈍化すると考えています。
権利確定月とは?
権利確定月とは株主や配当金を受け取るために必要な株主名簿に掲載される日。
具体的には、株主としての権利が確定する日であり、この日に保有している株数に基づいて優待や配当金の受け取りが行われます。
例えば、2024年8月なら権利確定日は8月30日(金)。
この場合権利付き最終日は8月28日(水)です。
この日以降に株を購入しても当該権利は得られません。
長々と説明しましたが投資している3社のそれぞれの項目はどうなっているのか見ていきましょう。
7949_小松ウォール工業
まず一社目に紹介するのは7949_コマツウォール工業。
石川県小松市に本社があり主に間仕切り製品を製造・販売しています。
製品ラインナップは多様で
- 移動間仕切
- 可動間仕切
- 学校用間仕切
- 鋼製軽量ドア
- トイレブース
こういったパーティション製品を提供しています。
高品質さとデザイン性も高くデザイン性、機能性、バリアフリー性などの基本性能に加え、時代の変化に対応した高品質で多様な製品を開発していることも特徴の一つと言えるでしょう。
小松ウォール工業は自社一貫システムを持っていて製品の提案・受注から設計、製造、施工、サービスまでを一貫して行うシステムを構築しています。
これにより顧客のニーズに迅速に対応することができていると言えます。
最新技術の導入も積極的に進めており最新鋭の機械・設備を導入し、効率的かつ合理的な生産システムやITによる工程の見える化を目指していると判断できます。
小松ウォール工業は、オフィスや商業施設、ホテル、学校、病院、福祉施設など多くの場所に製品を納入しており皆さんも知らず知らずのうちに製品を見ているのかもしれません。
快適な空間づくりに貢献しています。
最後に配当性向等の情報を表にしてまとめたものを記載。
配当権利確定月 | 3月と9月 |
1株当たりの配当金 | 130円 |
配当利回り | 4.52% |
入金される月 | 6月と12月 |
投資する利回りの基準 | 3.99% |
ではここから営業利益率、自己資本比率、配当性向といった3つの項目を分析していきましょう。
営業利益率
まずは営業利益率。
2010~2011年の間は赤字でしたがその後は常に5%を超えています。
今後もこの数値を維持してくれれば問題ないと考えています。
自己資本比率
次に自己資本比率について。
毎年80%を超えているのでこれも問題ないと考えています。
配当性向
最後に配当性向。
営業利益率と同じく2010~2011年の間は赤字のためデータがありませんがその他はほぼ30~50%の間で推移。
60%を超える値や30%を下回る年もありましたがその後すぐに適正な値へ戻っていますので今後も投資し続ける予定です。
7949_小松ウォール工業のまとめ
- 営業利益率、自己資本比率、配当性向全ての値で問題なし。
- 今後も投資し続ける。
7820_二ホンフラッシュ
2社目に紹介するのは7820_日本フラッシュ。
徳島県小松市に本社を置く内装建具や収納家具の製造販売を行っている企業
完全受注生産方式を採用し、寸法・素材・デザインなどを依頼者の需要に合わせてカスタマイズするといった戦略をとっています。
製品ラインナップも多様で
- 内装ドア
- 建具枠
- 造作材
- 収納家具
といっったように内装建具、収納家具と言っても広範囲に取り扱う製品の幅を広げています。
もちろんできた製品の質もかなり高く、例を挙げると
- ドアの木口仕上げにエッジレス仕様や樹脂エッジなど、複数のパターンを用意する。
- フラッシュドアにはペーパーコアを充填し、表面の平滑さと耐久性を向上させる。
- 反り対策として特殊防湿シートを使用した「Nボード」を独自開発し、ドアの反りを大幅に低減。
こういった工夫をしている会社となります。
もちろん環境と安全への配慮も進んでいてホルムアルデヒド規制に対応し、最高等級F☆☆☆☆の材料を使用したり、抗菌・抗ウイルス加工製品も提供し、SIAA認証を取得するといったような対策も忘れていません。
長くなりましたが最後に配当利回りといった情報を載せています。
配当権利確定月 | 3月と9月 |
1株当たりの配当金 | 36円 |
配当利回り | 4.07% |
入金される月 | 6月と12月 |
投資する利回りの基準 | 3.69% |
ではここから営業利益率、自己資本比率、配当性向の項目を見ていきましょう。
営業利益率
まずは営業利益率。
2011年に2.42%とかなり低くなっていますがその後10年間5~10%を超えているので投資に適した数値であると判断しました。
自己資本比率
次に自己資本比率。
最も低くて58.4%。
下限がこれなので安定した財務の状況であると考えました。
配当性向
最後に配当性向について。
2011年に132.7%、2012~2022年まで10年間は30%を下回っていました。
2023年に適切な値となりましたが2024年には少し心配になるくらいの値まで伸びています。
- 成長や設備投資に資金を再投資するため、利益を配当として還元せずに内部留保している
- 財務基盤を強化するために、利益を蓄積して資本を増強し、将来的なリスクに備える戦略をとっている
- 完全オーダーメイドということで収益が変動しやすく安定した配当を維持するのが難しいため、配当性向を抑えている
- 負債を返済する優先順位を高く設定し、配当よりも債務削減を重視している
このような理由が考えられます。
7820_二ホンフラッシュのまとめ
- 営業利益率、自己資本比率は問題ない数値
- 配当性向のみ安定しない
今のところ配当金は維持されていますが2年連続減配となったらすぐに売るでしょう。
まとめ
この記事ではその他製品における高配当株として私が投資している銘柄を2社紹介しました。
- 7949_小松ウォール工業
- 7820_二ホンフラッシュ
これら2社です。
ディフェンシブ業界かつ日本のお家芸であるモノづくりを主としている業界ですから投資に適した銘柄は多数。
他にも7839_SHOEI(ショーエイ)という銘柄も良いなと見ています。
ゲーム会社が多く含まれる業界ですのでぜひ高配当株投資以外の目的でも投資したい銘柄を見つけてみてください。
投資は絶対に自己責任で行うことを心がけましょう。