高配当株投資

【朝日印刷】パルプ・紙業界のおススメ高配当株2選【光ビジネスフォーム】

化学や通信、商社業界と違い地味な扱いをされることが多いパルプ・紙業界。

それでも高配当株投資として適した銘柄はあります。

それは

  • 3951_朝日印刷
  • 3948_光ビジネスフォーム

これら2社となります。

おそらくですがあまり着目してこなかった業界や企業ではないのでしょうか?

この記事ではパルプ・紙業界の高配当株としてお勧めできる私が投資している銘柄を2社紹介していきます。

パルプ・紙業界の特徴

まずは業界の特徴を大まかにですが解説していきます。

東証業種別株価指数とTOPIX-17シリーズにおいて分類されるのは素材・化学セクター。

他には化学業界や

繊維業界なども含まれます。

パルプ・紙業界は、主に木材や古紙を原料として紙や紙製品を製造する産業

そして景気敏感セクターでもあります。

パルプ・紙業界では、新聞紙、雑誌、印刷用紙、段ボール、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど、さまざまな製品が製造されています。

リサイクルも重要視しており原料の約60%が古紙

これが非常に重要な役割を果たしていて環境への負荷を軽減し、持続可能な資源利用が促進されています。

木材の調達は主に海外に依存しており、ブラジル、インドネシア、フィンランド、スウェーデンなどから輸入されているなどグローバルな原料調達:が進んでいるとも言えるでしょう。

新しい製品や技術の開発といった技術革新も進んでおり、特に高機能な紙製品や環境に優しい製品の開発が注目されていま

現在はペーパーレス化といったように紙の需要はデジタル化の進展で減少傾向にありますが、包装材や衛生用紙の需要は依然として高いです。

このように、パルプ・紙業界は多様な製品を提供し、環境への配慮や技術革新を通じて時代の流れにもある程度合わせるなど持続可能な発展を目指しています。

ここまでが大まかなパルプ・紙業界の概要です。

ここからは記事に出てくる用語解説を行っていきます。

分析する項目・用語解説

続いて私が判断している企業の項目について説明します。

以下の8つ

  •  売上高
  •  EPS
  •  営業利益率
  •  自己資本比率
  •  営業活動によるCF
  • 現金等
  •  1株あたりの配当金
  • 配当性向

その中でも特に営業利益率、自己資本比率、配当性向は最重要視しています。

では、それぞれの用語を解説していきます。

まずは営業利益率について。

営業利益率とは?

まずは営業利益率について

営業利益率とは売上のうち、営業利益が占める割合」のこと。

営業利益率が高ければ高いほど、儲かるビジネスをやっていると言えるでしょう。

私が求めている成績は5%を超えること。

この根拠は経済産業省が出している企業活動基本調査で普通と優良の境目が5%であるということに起因しています。

自己資本比率とは?

次に自己資本比率について。

「企業が簡単に倒産しないか?」という安全性を判断する値ですが自己資本比率が高いほど、潰れにくい会社だと言えます。

自己資本比率についてもっと突っ込んだことを話すと、例えば、手元に現金100万円があると仮定しましょう。

自己資本比率とは、その100万円が「自分で用意したものか」それとも「借りてきたものか」という指標です。

100万円が全額自分で用意したものであれば自己資本比率100%、60%は自社で用意したけれど40%はどこからか借りてきたお金だという場合は自己資本比率が60%となります。

私はこの値だと最低限40%を求めており、60~80%あれば望ましいと考えています。

ちなみに中小企業庁が発行している「2019年版の中小企業白書」によると自己資本比率40%以上の中小企業が10年以内に潰れる確率は3.5%

これが私の設定した基準の根拠です。

配当性向とは?

最後に配当性向について。

配当性向とは「今年の利益のうち、何%を株主にキャッシュバックするか?」というもの。

これを見ることにより企業の配当金が無理している値かどうかがわかることでしょう。

配当性向70~80%にまで上り詰めると「そろそろ、今の水準で配当金を出し続けるのは難しいのではないか?」と考え始める数値になります。

イメージとしては「毎月の予算で何%を使い他人への贈り物を買って渡しているのか?」です。

配当性向が70~80%とまでなっているということは、裏を返せば自分のためのお小遣いは20~30%しか残らない状態。

つまり、自社へ自己投資の予算が少なくなってしまうといえるでしょう。

新しい設備を導入したり、新規事業に挑戦するといったことが難しくなってしまうはずです。

私はこの配当性向を30~50%と見ており、60%を超えたら注意、70%を超えると投資には適さないと判断しています。

根拠としては60%を超えた時点で今後配当金を無理してでも出すようになり、企業自体の成長性が鈍化すると考えています。

権利確定月とは?

権利確定月とは株主や配当金を受け取るために必要な株主名簿に掲載される日

具体的には、株主としての権利が確定する日であり、この日に保有している株数に基づいて優待や配当金の受け取りが行われます。

例えば、2024年8月なら権利確定日は8月30日(金)。

この場合権利付き最終日は8月28日(水)です。

この日以降に株を購入しても当該権利は得られません。

3951_朝日印刷

まず1社目に紹介するのは3951_朝日印刷

富山県富山市に本社を置く包装資材製造メーカーで特に医薬品の包材に強みを持っています。

総合病院から個人病院まで幅広く対応していることがまずは上げられるでしょう。

さまざまな印刷技術を駆使して、多様なニーズに応える体制を整えています。

以下は主な特徴で

  • オフセット印刷やオンデマンド印刷など、多様な印刷技術を提供。
  • 地域に根ざした対面商談を基本とし、依頼者のビジネスをサポートする地域密着型のサービス。
  • 新聞の折り込みチラシなど、大手スーパーや家電量販店の信頼にも応えることができる高い生産力。
  • デザインから印刷、製本、加工まで一貫して行う生産体制。
  • 全国・首都圏からの注文にも迅速に対応できる迅速な対応ときめ細かいサービス。

こういった特徴を持っています。

最後に配当利回りなどの情報を纏めておきます。

配当権利確定月3月と9月
1株当たりの配当金38円
配当利回り4.20%
入金される月6月と12月
投資する利回りの基準3.85%

では、ここから営業利益率、自己資本比率、配当性向の数値を分析していきます。

営業利益率

まずは営業利益率。

近似曲線上では少しずつ低下してきていますが平均をとると約6%

下がっても次の年には上がるというように持ち直しているので問題ないと考えています。

自己資本比率

次には自己資本比率。

下限としている40%を毎年越えているので問題ないと考えました。

配当性向

最後に配当性向について。

2010年代序盤こそ30%を下回っていましたが2013年より30%という最低限の値を超えるようになってきました。

最近は40%代と最も望ましい値となっています。

3951_朝日印刷のまとめ

  • 営業利益率、自己資本比率、配当性向全てにおいて問題なし
  • 株価は低いものの数多く銘柄を買い集めることでカバーする

3948_光ビジネスフォーム

次に紹介するのは3948_光ビジネスフォーム

光ビジネスフォーム株式会社は、印刷業界で幅広いサービスを提供している企業です。

紙を媒体とした印刷分野においてデータ処理や編集、プリント、封入封緘、発送までをトータル的に行っています。

近年ではDX・ペーパーレス化に伴うニーズにこたえるべくWebサイトの構築やSMS等デジタル分野のサービスにおいても注力。

たくさんのニーズにも対応できるようにしていると言えるでしょう。

以下は主な特徴です。

  • お客様のニーズに迅速に対応し、最適なサービスを提供することを重視してい顧客中心主義としたクイックレスポンス。
  • ビジネスフォーム印刷、データプリントプロセシング(DPP)、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)、Webソリューションなど、幅広いサービス。

もちろん環境への配慮も忘れずに行っておりCO2排出量の削減やノンVOCインキの使用など配慮した製品を提供しています。

日乖離ビジネスフォームも企画・デザインから印刷、DPP業務、BPO業務までを社内で一貫して行う体制を構築しておりどのようなニーズにも対応できる会社です。

ちなみに楽天証券だと単元未満株の投資はできないので100株以下の投資をする際は違う証券口座が必要となります。

最後に配当利回りや権利確定月について2024年時点での情報をまとめておきます。

配当権利確定月6月と122月
1株当たりの配当金38円
配当利回り5.17%
入金される月9月と3月
投資する利回りの基準3.82%
では各種項目はどうなっているのか見ていきましょう

営業利益率

1つ目は営業利益率。

ところどころ低い年も会いますが2021年以降は10%を超えています

直近5年は5%を超えているので少しずつ財務は安定してきているようです。

自己資本比率

続いては自己資本比率。

これに関しては問題ない数値です。

安心して投資できます。

配当性向

最後に配当性向について。

光ビジネスフォームの中で唯一の懸念点がこの配当性向

100%を超えていて無理やりにでも配当金を出していた時期もあれば近年は30%を下回ることも多くなっています

配当よりも事業拡大に資金を集中しているのではないかと考えています。

無理して配当金を出そうとしていることや増配を積極的にしていることから株主還元を軽く見ているわけではないのでしょう。

そして配当性向が低いことが必ずしも悪いわけではありません。

もちろん減配が2年続けばすぐに売りますが。

まとめ

この記事ではパルプ・紙業界の高配当株として

  • 3951_朝日印刷
  • 3948_光ビジネスフォーム

これら2社を紹介しました。

そしてどちらも楽天証券では単元未満株として投資することができません。

楽天証券以外の証券口座、例えばSBI証券やマネックス証券で投資する、単元株として投資するといった対策を考えることをおススメします。

ちなみに私はマネックス証券で新NISAを使わずに投資しています。

地味なセクターと言えばそれまでですが分散を考えてこの業界にも投資しています。

投資は絶対に自己責任で行うことを心がけましょう。

にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 投資ブログへ

-高配当株投資